蓄電池の購入で失敗する原因と対処法について解説
太陽光発電を住宅に導入する際に、検討することになる蓄電池ですが、購入したあとに失敗してしまうケースもあります。また、蓄電池を購入するにあたって、気をつける点や押さえておくべき点がわからないという人も多いことでしょう。今回は蓄電池の購入で失敗する原因と、対処法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
蓄電池の購入で失敗する理由
まずは、蓄電池の購入で失敗する理由について、いくつか紹介します。
電気代削減に期待しすぎている
蓄電池の購入で失敗する理由の一つとして挙げられるのが、蓄電池を導入すれば電気代削減に大きく貢献していると期待しすぎていることです。蓄電池を導入すれば家庭の電気代を削減することになりますが、極端に電気代が全くかからなくなるということではありません。
蓄電池の耐用年数を把握していないこと
一般的な電池と同様に、蓄電池にも耐用年数がありますが、耐用年数を把握しておらず、ずっと使い続けられると考えていることも失敗する理由として挙げられます。蓄電池は種類や用途によって耐用年数が異なりますが、長く使えたとしても20~25年程度となります。
設置環境が適していないこと
蓄電池は屋外に設置することになりますが、設置環境が適していないことも失敗に繋がってしまいます。蓄電池も精密機械であるため、気温の上下が大きい地域であると、真夏で異常な高温になってしまう地域や積雪が多い地域では注意が必要です。あらかじめ蓄電池を設置する地域の気温を調べたうえで、屋外での設置が難しい場合は、屋内設置型の蓄電池を選ぶことを検討するなどの工夫が必要となります。
発電設備との相性が悪い
一般家庭では、太陽光発電と一緒に蓄電池を導入するのが多いケースとなりますが、太陽光発電との相性が悪いことも、失敗してしまう理由として挙げられます。蓄電池に詳しくない人が自己判断で選んでしまうと、最悪の場合、蓄電池が使えないという可能性もあります。蓄電池を導入する際には、プロに相談したうえで、発電設備との相性を確認することをおすすめします。
後悔しない蓄電池購入のポイント
蓄電池の購入で失敗する理由について紹介しましたが、どうすれば失敗を防げるのでしょうか。後悔しないために蓄電池購入のポイントについて、いくつか解説します。
設置する目的を確認しよう
蓄電池を購入するうえで、最初に確認したいのが、設置する目的です。蓄電池は用途によって種類が異なるため、目的が異なれば、蓄電池としての性能を発揮できません。購入する前に、まずは設置する目的を明確にしたうえで、業者に相談することをおすすめします。
蓄電池の役割と性能を理解しよう
設置を検討するうえで、蓄電池の役割を理解しておくことも重要です。蓄電池に期待する役割としては、電気代削減や停電や災害時の電気確保といったことを期待している人が多いことでしょう。ただし、あまり期待せずに、どの程度の効果が得られるのかを把握しておく必要があります。また、検討している蓄電池の性能もチェックし、期待している役割を発揮できるかどうか確認しておくとよいでしょう。
信頼できる業者を探そう
蓄電池の設置目的や性能面の確認も重要ですが、実際に設置をお願いする業者選定も大切なポイントとなります。蓄電池は長期間使用する機器で、メンテナンスも必要となるため、信頼できる業者を選ばなければなりません。相談時点から親身になってサポートし、アフターフォローを行なってくれる業者を探すようにしましょう。
入念シミュレーションを行ってから購入しよう!
ここまで蓄電池導入における失敗理由や後悔しないためのポイントについて解説しましたが、入念なシミュレーションを行なうことで、より納得できる蓄電池導入ができるようになります。具体的には以下の電力使用量についてシミュレーションすることをおすすめします。
直近の電力使用量
自宅に適した蓄電池を選定するうえで重要となるのが、直近の電力使用量です。過去1年間の電力使用量を参考にするとよいですが、季節によって大きく異なるため、月別の使用量まで算出しておくとよいでしょう。
生活スタイルの変化も考慮すべき
直近の電力使用量を控除して、蓄電池を決めることも大切ですが、将来的な生活スタイルの変化も考慮すべき点となります。世帯人数によって電力使用量が大きく変わるため、将来のことも踏まえたうえで電力使用量をシミュレーションすることをおすすめします。
緊急時の電力使用量
蓄電池の役割として、災害や停電といったトラブルが生じた場合の電源として活用することが期待できます。もしもの時、電力が足りなくならないように、緊急時にどれぐらいの電気が必要であるかもシミュレーションしておくべきポイントとなります。
まとめ
今回は、蓄電池の購入で失敗する理由や対処法について解説しました。蓄電池の購入をするうえで、失敗する理由として多いのが、電気代削減に期待しすぎていることや蓄電池の性能を把握していないことが挙げられます。蓄電池の購入を後悔しないためには、設置する目的を確認したうえで、蓄電池の役割や性能を把握しましょう。また、導入前に電力使用量のシミュレーションをしておくこともおすすめします。