蓄電池の訪問販売は要注意？悪徳業者に引っかからないための秘訣とは

年々トラブルが増加している蓄電池の訪問販売。とくに、高齢者や一人暮らしの方は注意が必要です。本記事では蓄電池の訪問販売に引っかからないために、悪徳業社の見分けるポイントや怪しいと感じたときにすること、優良業者の特徴を解説します。訪問販売のトラブルに巻き込まれないように、心構えをしておきましょう。

蓄電池の訪問販売が増え、トラブルも増加

近年では蓄電池の販売が加速したことで、蓄電池に関するトラブルも増加しています。蓄電池のトラブルの多くは訪問販売で起こっており、注意が必要です。ここでは訪問販売のトラブルについて紹介します。

訪問販売のトラブルが起こるケース

訪問販売では会話をしているため断りにくく、提示された金額でそのまま取引させられたり、購入を催促されたりすることがあります。ひどいケースでは長時間勧誘し、冷静に検討ができないまま、契約させるケースもあり注意が必要です。

次に、サービスを用いた勧誘も蓄電池の訪問販売でよく起こります。たとえば、太陽光設備の無料点検で訪問し「今購入すれば家庭用蓄電池が安くなる」などが挙げられるでしょう。また、契約後の設置工事や補助金の申請などを巡ってトラブルとなっているケースもあるので注意が必要です。

訪問販売のトラブルは年々増加している

2020年に国民生活センターで行われた「家庭用蓄電池の勧誘トラブルに関する調査」では2016年に325件であった相談件数が、2020年度には1314件と4年で1000件以上大幅に上昇しています。

相談事例を見ると「突然の訪問から家に上がり込まれ、この値段は今日限りといわれた」、もうすでに太陽光電池を導入している消費者に対して「補助金の申請は代行するから安くする」などといって契約を迫るケースがあるのです。今日限りという売り文句や圧迫的な販売をされた場合には、一度断る勇気をもち、よく検討してから契約するように心がけましょう。

蓄電池の悪徳業者を見極めるポイント

蓄電池の販売業者は前述した通り、悪質なものが増えています。そこで、ここからは悪徳業者を見分けるポイントについて解説しましょう。

相場は妥当か

蓄電池の悪徳業者を見極めるポイントのひとつとして「費用が相場と異なっていないか」があります。悪徳業者の場合、費用相場と比べて100万円近く違う場合もあるため、見極める必要があるでしょう。見極めるポイントとしては「適正価格がどのくらいなのか」「ほかの業者の見積もりと比較する」などの方法があります。

品質の高さを証明できるか

「品質の高さを証明できる」というのも重要なポイントです。施工会社の品質を判断するポイントとしては業者の中に施工部門がある、もしくは施工に関する知識やノウハウを証明できるものがあるというのが判断基準になります。施工に関する知識やノウハウというのは資格や免許などでも証明できますが、本当の実力というのは実績が多いかというところに直結するはずです。もし、技術が伴わない施工業者に頼んだ場合は、雨漏りや配線などのトラブルにつながることがあります。

保証制度は充実しているか

保証制度やアフターメンテナンスがあるかどうかも悪徳業者を見分けるポイントです。蓄電池はメーカー保証として大体10年前後の保証が付いていますが、悪徳業者の場合はメンテナンスがついていなかったり、そのメンテナンス保証を適当に流されてしまったりするケースがあります。蓄電池を長期的に使用するためにもアフターフォローが充実している会社を選ぶようにしましょう。

蓄電池の訪問販売が怪しいと感じたら

訪問販売が怪しいと感じたとき一番大切なのは、ハッキリと「いりません」と伝えることです。ここからはそのほかの方法について解説します。

社名・担当者名の確認

悪徳業者は社名や担当者名を名乗らずに契約を催促することがあります。そのため、怪しいなと感じたら、まずは社名や担当者名を確認しましょう。悪質な業者は社名を聞かれるとごまかしたり、名刺などを渡さなかったりするでしょう。加えて会社名を確認できた場合には、その場でパソコンやスマホなどを使って会社の情報が出てくるかどうか検索してみるのもよい手段です。

分からない箇所をすべて質問してみる

分からない箇所を質問してみるのもひとつの方法です。悪徳業者は契約が結べればよいため、細かい部分の説明をしないケースがあります。そのため、分からない箇所をすべて質問し、相手の反応をうかがいましょう。もし面倒くさがられたり、回答を濁したりするような業者であれば悪徳業者である可能性が高いです。

信用できる蓄電池の優良業者の特徴

悪徳業者の特徴だけでなく、信頼できる優良企業の特徴についても把握しておきましょう。

自社施工である

太陽光発電や蓄電池などを販売する業者には自社で施工する「自社一貫型」の業者と販売のみを行って施工は別の会社に依頼する「外注施工」のパターンがあります。安心して依頼できる業者としては自社施工となっている施工業者です。理由としては訪問販売しにきた人と施工する人が同じであるからです。契約が結ばれれば自社で施工しに来なければならないため責任を逃れられずしっかりとしてくれる可能性が高まります。

施工実績が充実している

施工実績が充実していることも優良企業の特徴といえるでしょう。地域密着型の施工業者であれば「近隣住民からの口コミが多いか」も大切です。なぜなら近隣住民の口コミだけで営業が済むということを意味するから。悪徳業者だと近隣住民からの口コミが悪いため、対応地域を広げるしかなく会社の周りではどんどん顧客が減っていく「ドーナツ化現象」を起こします。

まとめ

今回は蓄電池の訪問販売について、悪徳業社の見分けるポイント、怪しいと感じたときにすること、優良業者の特徴を紹介しました。悪徳業者はお客さんの生活がよくなるからなどは考えず、業績を伸ばすことしか考えていません。そんな悪徳業者に引っかからないためにも、本記事の悪徳業者の特徴や怪しいと感じたときの対処法を覚えておきましょう。

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