オフグリッドって何?導入するメリット・デメリットとは
近年、環境に配慮したライフラインに注目が集まっています。とくに電力は、世界中で取り組みが盛んです。自然エネルギーを駆使して、生活の役にたたせることが実現しています。ここでは、自然エネルギーから発電した『オフグリッド』について解説をします。メリットやデメリットも紹介するので、意識的に省エネを心がけたい方は必見です。
オフグリッドってなに?オフグリッドの生活スタイルとは
電力会社から電力供給をされるとき、送電網をあえて家庭につながない状態をオフグリットと言います。おもに、太陽光や風力をつかうことで電力をまかない、備蓄もします。送電網を通わせることが難しい場所でも、電力が使用できるので画期的なシステムです。
しかし、一般的には送電網をつないでおき、時間や使用量によって切り替えて、電力会社と自然エネルギーを併用することが多くなります。
生活をまもるオフグリッド
外出をすると、あらゆる場所に電力が使われています。道路標識や街灯など、安全な街をたもつために電力は必須です。
そこで、停電した場合にも使用できるように、オフグリッドが街中に採用されています。災害・非常時を想定し、車や建物の電力を、蓄電池に頼ることが可能です。さらに、防犯カメラや精密機械などにも採用されており、最低限の安全を守るために活躍しています。
オフグリッドがもとめられる理由とは
世界中で、地球温暖化阻止が課題となっており、各国は取り組みを表明しています。日本は『カーボンニュートラル宣言』をしており、2050年までに、二酸化炭素などの排出をなくすことを目指しています。
そこで、注目を集めたのが、自然エネルギーを利用したオフグリッドです。さらに、日本は災害大国なので、停電への危機感からも注目される要因になりました。環境保護と災害対策ともに効果的で、今後の日本では必要なシステムです。
オフグリッドの仕組みと生活
オフグリッドはおもに太陽光で発電しています。一般家庭の場合は、ソーラーパネルで発電させ、備蓄する仕組みです。停電時はもちろん、悪天候のときにも蓄電池を使用できるので、自然エネルギーを効率的に生活に取りいれます。ソーラーパネルをつけることで、どこでも発電できるので、山里や離島の暮らしにも最適です。
オフグリッドのメリット・デメリット
ここでは、オフグリッド導入を検討するための、メリット・デメリットを紹介します。さまざまな視点で、じっくり考えてみましょう。
メリット・電気代をおさえることができる
オフグリッドを導入すれば、自然エネルギーに頼るため、電力会社の使用を控えることが可能です。そのため、電気代を抑えることができます。もしも、完全オフグリッド生活であれば電気代はかかりません。また、環境への配慮を日頃からできるので、社会への貢献にもなります。
メリット・環境への配慮
日本で、おもに使用されている火力発電は、資源を燃やすことで発生する電力です。しかし、燃料である資源は、今後50年前後でなくなってしまうことが予測されています。
そこで、有限である資源を大切にすることを意識できるのがオフグリッドです。自然エネルギーの活用をすれば、資源をつかう必要がありません。また、火力発電使用を避けることで、二酸化炭素排出を抑えることにも繋がります。オフグリッドは、環境にやさしいことが魅力です。
メリット・緊急や災害時への活用
日本は各地で災害が多いので、いざというときに蓄電池が役に立ちます。ひどい災害であれば、1週間以上電力が届きません。そのようなときに、暑さや寒さ、暗闇から心身をまもることが可能です。また、病院や介護施設などにも採用されていることが多く、混乱を防ぎます。
デメリット・天候に左右される
太陽光による発電がおもになるので、日照時間が短い梅雨などは機能が低くなります。最悪、蓄電池がカラになり、全ての電気が使えなくなることもあるでしょう。蓄電池の大きさによって、耐久できる期間はかわりますが、かなりの節電生活が必要です。そのため、電力会社との併用が望ましくなります。
デメリット・節電意識を高くもつ必要がある
家電によっては、大きな電力を消費してしまいます。たとえば、エアコンやドライヤー、電子レンジは、かなりの電力が必要です。高い頻度で利用したいものほど、電力消費しがちなので、ほかの節電意識を高くもたなければなりません。1日にどれくらい電力消費があるか、毎日気にすることが重要です。
デメリット・費用がかかる
ソーラーパネルや蓄電池には、高額な費用がかかります。また、メンテナンス費用も必要です。業者によってかなり価格が異なるので、入念に相場を調べたうえで、導入する必要があります。現状、電気代がいくら使われているか、導入後に何年程度で採算がとれるかを、慎重に考えましょう。
一般家庭でオフグリッドを始めるには?
オフグリッドを、一般家庭で取り入れるための実例を2つ紹介します。必要な電力量によって選択すると、使いやすくなります。
据置型のソーラーパネル・蓄電池
電力使用を、完全オフグリッドにしたい場合、もしくは半分以上をオフグリッドにしたい場合にむいている方法です。据置型は蓄電池が大きく、電気量が多くなります。悪天候にできる限り影響されないために必要です。かなり高価で、定期メンテナンスも必要なので、そこも踏まえて導入を検討しましょう。
また、メーカー保証がない場合もあるので、注意が必要です。そして、場所の確保をし、専門業者が設置することがほとんどです。きちんと設置スペースに余裕があるかについても確認しましょう。
携帯型のソーラーパネル・モバイルバッテリー
一部の電力をオフグリッドにしたいときの方法です。持ち運べるソーラーパネルと、充電器であり、とても気軽につかえます。据置型より、電力や備蓄量は少ないものの、安く費用を抑えることが可能です。また、メンテナンスがないので、その費用も不要になります。電気使用量が不安なときや、オフグリッドを試してみたいときに最適です。
まとめ
導入するにあたり、さまざまなメリットがあるオフグリッドは、家族と環境の両方を優しくまもってくれる頼もしいシステムです。これからの社会に必要とされる存在ともいえるでしょう。大阪では蓄電池施工業者が多数存在し、一般家庭でのオフグリッドが広まっています。とくに、環境への効果はユーザーが増えることがカギとなるので、ぜひ導入を検討してみましょう。