蓄電池の選び方!最適な蓄電池を選んで我が家を最適に!
大阪で太陽光発電などの蓄電池を設置する際、数多くある製品からどれを選んだらいいのか分からないという人も多いでしょう。ここでは製品選びで失敗しないための、性能や保証に関する選び方のポイントについて紹介します。
使用可能サイクルの回数をまずチェックしておく
蓄電池を選ぶ際にまず知っておきたいのは、電池の寿命に関係してくる「使用可能サイクル」というものです。使用可能サイクルとは、充電と放電を何回繰り返すことができるのかという回数を示したものになります。
1サイクルに関しては、容量が0%の時点から100%まで充電して、それを再び0%になるまで使うことを指します。この使用可能サイクルの回数は、電池の種類によって倍近く違ってくるため、その分寿命も変わってくるという特徴があると言えるでしょう。
経済産業省が発表した電池の種類別の回数を見ると、鉛は3,150回でニッケル水素は2,000回、そしてリチウムイオンは4,000回とされています。そのためこの資料によれば、ニッケル水素とリチウムイオンでは、使用可能サイクルが2倍も違うということが分かるでしょう。
さらに使用可能サイクルは、メーカーによっても3割程度異なる場合があるので、メーカーが示している性能をチェックすることも重要になります。こうした使用可能サイクルは、回数が多いほど寿命が長くなるということなので、できるだけ回数が多いほうがよいということになります。
サイクル回数が少ないと、買い替える時期も早まってしまい、費用対効果が悪くなってしまうからです。そのため使用可能サイクルの回数については、どの家庭であっても、できるだけ回数が多いものを選ぶようにすべきだと言えるでしょう。
容量や出力はどう選んだらいいのか
蓄電池の性能に関しては、先ほど紹介した使用可能サイクルだけでなく、容量や出力というものをよく検討する必要があります。まず「容量」とは、一度にどれだけの電気を充電できるかを意味するものであり、kWhという単位で示されます。容量の選び方としては、太陽光発電の余剰電力を蓄電して夜間に使いたいという場合であれば、1日の余剰電力がどれぐらいになるのかということを目安にすればよいと言えるでしょう。
例えば年間の余剰電力の合計が1600kWhであれば、それを365で割ると1日あたりは4.4kWh程度になるため、その電力量を1つの目安にすることができます。そして自然災害などの停電時に備えたいという場合なら、長期間の停電をしのぐことができるように、より大容量のものを選ぶとよいでしょう。
最近は地震や台風といった自然災害が増えているため、普段は必要ない場合でも、万が一の備えとして容量の大きなものを検討するのもよいと言えます。また容量が大きいと、充電のサイクル回数を減らすことができるため、同じ使用可能サイクルの回数でもより長く使うことができるというメリットもあると言えるでしょう。
次に「出力」というのは、一度にどれだけの電気を出すことができるか(使うことができるか)を意味するものであり、こちらはkWという単位になります。この出力を選ぶ際は、冷蔵庫やテレビなどの家電製品を一度にどれだけ使うかということを考える必要があります。家電製品には、それぞれ100W(0.1kW)や1000W(1kW)といった消費電力というものがあるため、一度に使う家電製品の消費電力を合計すれば必要な出力を決めることができるでしょう。
出力の一つの目安となるのは、災害時などに停電したときにどれだけの出力が必要になるかということです。停電時でも使いたいものとしては、冷蔵庫や照明、そしてテレビなどがありますが、そうした最低限の家電製品だけであれば出力は1500W(1.5kW)もあれば十分足りるでしょう。
しかし、エアコンや炊飯器といった消費電力の大きな家電製品を同時に使う場合は、1500Wでは足りなくなってしまうこともあります。ですので、出力に余裕を持たせておきたいのであれば3000Wなどの大きな出力のものを選ぶ必要があるでしょう。
メーカー保証についてもチェック
蓄電池を選ぶときは、それぞれの家庭に合った容量や出力といった性能をよく検討する必要がありますが、メーカーの保証内容がどうなっているのかということも忘れてはいけません。多くの場合、10年という保証期間が付いているのが一般的ですが、その期間はメーカーによって異なっている場合もあるためよくチェックしておきましょう。
そしてメーカーによっては、保証期間以外にも、ネットを活用したモニタリングサービスなどの独自の保証サービスを付けているところもあるため、こちらもチェックしておくとよいと言えます。
太陽光発電で使用する蓄電池は、使用可能サイクルというものの回数によって寿命が決まってくるため、その回数をまずチェックする必要があります。蓄電池の容量に関しては、1日あたりの余剰電力が一つの目安になりますが、災害時に備えたい場合はより大容量のものがよいと言えます。
そして出力については、一度にどれだけの家電製品を使うかという消費電力の合計から必要な出力を考えることが可能です。またメーカー保証は10年間とされている場合が多いと言えますが、メーカーによって違う場合もあるためよくチェックしておきましょう。