蓄電池はうるさい!?騒音トラブルを回避するポイントとは?
普段の電気料金の節約はもちろん、災害で電気が使えないときにも役立ってくれるのが蓄電池です。しかし、自分たち家族だけの利便性を考えて導入すると、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。とくに音についてはしっかりと配慮するようにしましょう。こちらでは騒音トラブルを避けるためのいくつかの方法を紹介します。
音の静かな蓄電池の導入を考えよう
蓄電池を導入しようと考えている方は、自身で調べず、業者のセールストークを聞いて購入する製品を決めたかもしれません。そのセールストークの中に音についての説明がなければ、うるさい可能性があるので注意が必要です。
もしも、騒音トラブルに巻き込まれたくないのなら、動作音が小さい製品を選ぶようにしましょう。どの製品も同じだと考えるかもしれませんがメーカーによって異なるので、それなりに違いがあると思いましょう。そのため、導入する蓄電池はコストパフォーマンスだけではなく、動作音もしっかりと把握しなければいけません。
なお、正確な動作音を知りたいのなら、メーカーのホームページで簡単にチェックできます。本当は実物の作動音を聞き比べるのが一番なのですが、さすがにそれは難しいのでカタログのスペックを参考にすることをおすすめします。
製品のスペック情報には、デシベルという単位で動作音が説明されているため、まずは数値をチェックしましょう。たくさんの製品のデシベルを調べて、それぞれの蓄電池の動作音を比較すると音の静かなものが見つかります。
また設置工事をおこなってくれる業者に説明してもらうのもよいでしょう。ただし、業者によって取り扱っているメーカーや製品が異なっている場合があるため、一つのところではなく複数の業者に蓄電池の音について聞いてみたほうがよいです。説明を受けるときに見積もりを一緒にお願いすれば、設置するための費用の比較もできるようになるので、一石二鳥だといえます。
隣家の状況を把握して設置する場所を工夫しよう
音の小さな蓄電池を利用すれば、昼間の運用では騒音トラブルの原因とならないかもしれません。しかし、昼間は気にならなかった音でも、寝ている間に聞こえたのでは不快に思う方もいるので、夜中の運用には気をつけましょう。
そのため、これから設置するのなら、隣家の寝室の近くは避けたほうが無難です。閑静な住宅街ならば、音はそれなりに響いてしまうため、できる限り寝室から話すようにしましょう。ただし、一方から離したことにより、逆サイドの隣家の寝室に近づけてしまうかもしれません。そのため、左右(場合によっては裏も)の住宅の寝室を把握したうえでベストな場所に設置しましょう。
ちなみに、あとから動かすこともできるため、実際に苦情がきてから対処しようと考えるかもしれませんが、その場合はかなりの費用が必要となります。業者としっかりと相談をして、近隣の迷惑にならない設置場所を見つけましょう。
防音工事でも動作音を小さくできる
徹底的に動作音を小さくしたいと考えているのなら、防音工事をすることをおすすめします。防音用のパネルやブロックを蓄電池の周りに設置して、動作音を小さくしてくれるので、騒音トラブルを避けられるようになります。
ただし、設置業者ではなく、防音工事に対応した業者に別途依頼しなければいけない場合もあるため利用したいのなら調べてみましょう。なお、防音工事は新しく設置する場合だけではなく、すでに蓄電池を設置している場合にも利用できる方法です。
もしも、隣家から音がうるさいと苦情がきているのなら、防音工事で対処することを考えましょう。
家庭用として販売されている蓄電池は、住宅街でも使えるように設計されているため、それほどうるさいものではありません。しかし、大阪のような大都市に住んでいて、近所との距離が近いなら、騒音トラブルを避けるための対策はとても大切です。『動作音を考えた製品選び』と『設置場所の工夫』と『防音』はしっかりと考えましょう。
なお、対策にはそこそこのお金が必要になるので、多少の音は隣人が我慢すればよいと考えてしまうかもしれませんが、場合によっては隣人から訴えられてしまう可能性もゼロではありません。隣家に嫌がらせをしたくて導入するのではないのですから、安心して住み続けるためにも、きちんとした対策をおこなうことを強くおすすめします。